現代社会と永代供養墓

永代供養墓は、寺が責任を持って管理し、供養してくれる墓のことです。現代社会は家族構成の変化に伴い、少子高齢化の進行、核家族の増加、未婚者の増加などの問題を抱えています。高齢者だけではなく、中年層の孤独死も増え、昔のような大家族制は崩れているのが現状です。未婚のまま、血縁がいない人が増えることは、無縁仏の増加を意味します。

血縁者がいても、遠方に住んでいて、なかなか墓参りにいけない場合もあります。また、子供に負担をかけたくなかったり、遺骨を納骨しないまま、自宅で持っている場合もあるでしょう。永代供養墓は、日本の生活環境の変化とともに、利用者が増加しています。永代供養墓は、20年以上前に、比叡山の延暦寺大霊園である久遠墓地で最初に始められました。

他人と一緒に納骨堂に安置されるため、合葬式墓所、永代納骨堂、生前個人墓などとも呼ばれています。造りは様々で、地下に納骨堂を作り、その上に仏像、碑を建てたものや納骨堂の下に合祀墓を設置したもの、一般の墓と同じく個別のものもあります。契約をする際に、使用料を支払えば、その後の管理費、お布施、寄付などの費用がかからないところもあります。墓石代がかからないため、一般の墓よりは費用の負担が少なく、管理する手間もかかりません。

料金は寺によって違い、10万円から300万円くらいのものまで差があります。供養の仕方も寺によって違うため、自分のニーズに合った所を選択しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*