これからの葬儀について

葬儀は亡くなられた方のあの世への送りだしの第一歩だからということで、できるだけ盛大に行うのが習わしになっていました。でも、これからの葬儀は、形の盛大さや派手さではなく、心温まることを大切にする、しめやかなものにしたいものです。人は恥ずかしくないようにとか、世間並とか、他の家と比べてみっともなくないものにしたいとかの気持ちになりがちで、そんなことが後押ししてきたのでしょう。必要以上にお金をかける葬儀が多かった気がします。

葬儀そのものの飾りつけをはじめ、お通夜や告別式のときに用意する食事もそうですし、何から何まで、冷静に考えれば必要以上にお金をかけているのではないでしょうか。これからの時代は、ますます高齢者が多くなり、それだけに存命中にもそれなりのお金が必要になります。人によっては、介護とか病気療養で沢山のお金を投入しなければならなくなるでしょう。昔のように、功なり名を遂げて、ある程度の財産を残し、早い時期にあの世へ旅立つという人はまれになっていくはずです。

そうであれば、大切なお金を、自分があの世へ行くためのものとして用意するのでなく、人生80年と言われる、天寿を全うするために使いたいものです。こればかりは、風潮が左右することです。葬儀は、心温まること、しめやかにというようなことは大事にして、できるだけ質素にという風潮が行き渡り、高齢者が安心して、人生の午後を過ごすことができるようにしたいものです。

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